実は、サンクトペテルブルクは今回の旅行の中でも、訪れるのをとりわけ楽しみにしていた街でした。というのも、『罪と罰』の舞台になった街だったから!読んだことのあるお話の舞台やモデルになった場所って、それだけでワクワクしちゃいますよね。
ロシア版新幹線、サプサン号!
モスクワからサンクトペテルブルクへは、ロシア版新幹線のサプサン号で一瞬でした!
シベリア鉄道で仲良くなったロシア人二人は、RJD(ロシア版JR)の社員で、ロシアの電車や鉄道について熱心に教えてくれました。中でもサプサン号については一際熱く語ってくれました。ロシアの広い国土を最速で走り抜けるこの列車は、彼らにとっても誇り高い乗り物であるようです。
中はこんな感じ。ふかふかのクッションがあったり、機内食が配られたり、なんなら日本の新幹線よりも快適でした。飛行機よりも楽で、新幹線よりも快適なサプサン号、ぜひ一度お試しあれ~
イサク大聖堂
あちこちに精巧に彫られた彫刻があってすごい。あと、ロシアの広場はどこも華やかなお花が咲いていて素敵!!
ワシリエフスキー島
ネヴァ川を渡って、『罪と罰』にもたびたび登場したワシリエフスキー島へ上陸!島の名前は覚えているものの、どの場面で出てきたのかはすっかり忘れました。それはともかく、橋の欄干にお馬さんが彫り込まれていました。デザイン性高すぎる。
島の先っぽには、いかにも港町っぽいモニュメントが建っていました。(いまいち他に何を見ればいいのか分からなかった)
血の上の救世主教会
そのあとは徒歩で血の上の救世主教会へ!皇帝アレクサンドル2世が暗殺された場所に建っているから、こんな厨二チックな名前なのだそうです。カラフルでかわいい玉ねぎ屋根はモスクワのワシーリー大聖堂を彷彿とさせます。
そこからカザン大聖堂につながる運河もいい感じ♪露店が並んでいて、ショッピングを楽しめます。
カザン大聖堂
こちらがカザン大聖堂。なぜかロシアではあまり教会の中に入らなかったので、一様に「でかい」「立派」という感想しか残っていません…。絶対入るべきだった…。
ネフスキー大通り
ロシア小説でおなじみのネフスキー大通りです。いつもなら青空をバックに写真を撮りたくなるのですが、『罪と罰』などは暗い雰囲気の小説だったので、その舞台となったサンクトペテルブルクも曇天の方が似合う感じがしてしまいます。
大通り沿いにはカフェやレストランが立ち並んでいましたが、ロシアにしてはちょっとお値段高めでした。「スタローバヤ」と呼ばれるロシアの大衆食堂を何とか見つけて、食費をおさえました。
センナヤ広場
『罪と罰』でラスコーリニコフが大地に口づけするところ。曇りだし、屋台ないし、ちょっと寂しい雰囲気…。
ドストエフスキーの家
最後は地下鉄でドストエフスカヤ駅まで行って、ドストエフスキーの家を訪れてきました!
駅から記念館に行く途中に、ドストエフスキーの像がありました。
ドストエフスキーが晩年を過ごしたアパートが博物館になったそうです。受付を済ませ、上のフロアに行くと展示室があり、作品が書かれた当時の街の様子を描いた絵画が展示されていました。センナヤ広場は特に今の寂しい感じとは異なり、屋台がたくさんで活気があったようで、びっくりしました。
彼が過ごした部屋も再現されていました。こじんまりとした博物館なので、これを目的にサンクトペテルブルクへ来るほどのものではないけれど、でもロシア文学を読んだことがある人なら、ぜひこの町を訪れたついでに足を伸ばしてみてほしい!イマジネーションが広がる素敵な場所でした。
一週間以上にわたって満喫してきたロシアともここでお別れです。次はエストニアから、ついにEUに入りますっ!