札幌滞在翌日は道南バスで洞爺湖温泉へと向かいました。「とうや」はアイヌ語で「湖と丘」を意味するのだそうです。湖のある美しい風景と、有珠山を始めとする山々の恵みを心行くまで堪能できる素敵な土地でした。
なお、札幌からのバスは少なめで、10時10分のバスを逃すと次のバスは14時10分発で夕方着になってしまいます。その日のうちに洞爺湖を満喫したければ早起き必須のようでした。
洞爺湖汽船 エスポアール
まずは洞爺湖汽船のエスポアールに乗船しました。冬季は中島に降りることができませんが、それでも1時間ごとに船が発着し、40分のクルーズを楽しむことができます。
こちらはカムイチセモシリ、アイヌ語で「神の家の島」という意味になります。三角形でたしかに家みたいですね!
ほか、「饅頭島」という島もありました。平べったくて丸っこくて、本当に饅頭みたいなんです!アイヌの人も日本人もネーミングセンスが素敵です。笑
これらの島々ははるか昔の火山活動でできたものだそうです。写真だと小さく見えるかもですが、実際に近寄るとかなり大きいんですよ!!夏には30分ほど中島に降りることもできますが、それでも島全体を周りきることはできません。
これだけの島を作ってしまうなんて、本当に自然ってすごいなあ…洞爺にいる間は地球の、大地の凄さを感じることばかりでした。
実は湖の中には三重塔が立っています!中島、洞爺の温泉街など、湖からしか見られない絶景をたくさん楽しめました✨
火山博物館
続いて火山博物館へ!洞爺湖温泉のすぐそばの有珠山の歴史について学ぶことができます。
有珠山の前回の噴火は2000年。私はまだ子供だったので当時のニュースの記憶はありませんが、博物館の展示を見て、あまりの被害の大きさに唖然としました。一方で、有珠山の噴火の観測が火山学の発展に貢献してきたこと、また前兆地震に的確に対応したおかげで2000年の噴火の被害を抑えたことなど、人々の忍耐強く確実な歩みに感動して涙が出そうになりました。
また、1977年の噴火体感コーナーや、有珠山噴火の歴史を三面マルチビジョンで観られるシアタールームもありました。どちらも噴火のシーンでは重低音で空間が揺れているような気がして、臨場感が半端なかったです。
また、有珠山の噴火は決して悪いことだけじゃない!というのも新発見でした。というのも、洞爺湖温泉は有珠山の寄生火山である四十三山の1910年噴火によって誕生した比較的新しい温泉なのです。生まれてからたった100年の美肌の湯に入れるなんて、この時代に生まれた私はなんと幸せなのでしょう。そして100年前に湧き出たばかりの温泉が、温泉街で働くたくさんの人々の雇用を守っていることにも感動です。大地の恵みってすごいです。
これからも人々が洞爺の豊かな自然と平和に共存していけますように…✨
薬師の湯
薬師仏は人々の苦しみや悩みを癒してくれる仏様なので、病気を治し延命してくれることを祈って、津々浦々の温泉地で祀られているそうです。そしてここ洞爺も例外ではありません。
まずは神社にお参り!!なのですが、気合を込めて二礼二拍手一礼したところ、拍手の音が響いたのか屋根の雪がドサっと落ちてきました…雪崩に気を付けろというお告げかしら?
すぐそばに湯かけ地蔵さんがいらっしゃいました。今年はストレスと無縁な生活を送れますように…心を込めてお湯をおかけしました。
神社では200円でおみくじを買うことができました!普通のおみくじと違って真っ黒ですが、温泉につけてみると…!?
やったー!!大吉だー!!
最後は併設されている足湯にもバッチリ浸かってきました。温泉成分のせいか、入口が少しヌルヌルして滑りやすくなっていたのでお気をつけください。なお、足を拭くためのタオル自販機(200円)もあるので、タオルがなくても安心です!
洞龍の湯
湖沿いを散歩していると、洞龍の湯という足湯を発見しました!真ん中にいる龍がめっちゃ可愛い!!!例に倣って200円のタオル自販機があるのでありがたかったです。
ぽかぽかと温かく、周りは雪景色なのに体が温まってきます。洞爺湖を一望できるロケーションと相まって、最高の足湯経験になりました♪洞爺湖汽船の乗船場も近いので、時間潰しにもいいかもです。
洞爺湖冬まつり
この日は洞爺湖冬まつりの最終日だったので花火を見ることができました!湖面すれすれで咲く花火や、夜空を埋め尽くすような大きな花火など様々で、冬の夜で凍えていたはずが気がつくと心も身体もワクワクで温まっていました!!笑
冬まつりは終わったものの、洞爺湖では4月末〜10月末までの半年間、毎日450発もの花火をあげるロングラン花火大会を開催しているそうです。こちらは花火鑑賞船からも見ることができるのだとか!!どの季節も見所がいっぱいですね✨
イルミネーショントンネル
花火の帰りに温泉街中央で3月1日まで開催しているイルミネントンネルにも足を運んできました。約40万個もの電球を使っているというのだから驚きです!澄んだ冬の空気に、緑や青など寒色のライトがよく映えます。
中程にはオレンジ電球のドームもありました。絶好のフォトスポットでした!
仙堂庵【食】
ランチは仙堂庵というお店でいただきました。玄関脇には「健食の湯」という手湯があり、食へのモチベーションを高めてくれる気がします!
私は噴火湾ホタテ茶碗蒸御膳をいただきました!地元で取れたばかりの新鮮な帆立は自然の甘味がして非常に美味!!おこわもモチモチで美味しすぎ!!あっという間に食べてしまいました♡
大窓から洞爺湖を眺めながらのランチは最高でした!!
Restaurant & Flower KARZZ 【食】
夜はRestaurant & Flower KARZZというお店へ行ってきました。観光案内所で見つけたパンフレットに、このお店はジオピザを提供していると書いてあったので気になっていたのです。そもそもジオピザって何??さすがに地熱でピザは焼けなくないか??という根本的な疑問を胸に抱えたままお店へ向かいました。
お店に着いて分かったのですが、ここのジオピザは有珠山の溶岩製の窯で焼いているものなのだそうです!なるほど~💡
大地の恵みたっぷりのとても美味しいピザでした!ごちそうさまでした🤤
ゆとりろ洞爺湖【宿】
今回はゆとりろ洞爺湖というお宿に泊まりました。エントランス横には薬壺の手湯があります。チェックイン前から温泉気分を味わえちゃいます!
時間帯にもよるようですが、一日目はフロント脇に温かいハスカップジュースが置いてあり、ありがたくいただきました。ハスカップ美味しいんですよ!!
大浴場・露天風呂ともに白い濁り湯で、湯加減もよく最高でした!洞爺湖温泉は美肌の湯らしいです。いつまでも浸かっていたかった〜✨
洞爺湖ではたくさん自然の恵みを満喫し、心癒される一日を過ごすことができました。お次は苫小牧へ向かいます!