一週間のベラルーシ旅行ではブレストなどの地方都市もめぐりつつ、ミンスク郊外を観光した日の夕方や復路の空港へ戻る前の時間を活かしてコツコツとミンスク観光をしていました。ソ連時代を思わせる重厚な建物が残っていたり、美味しい郷土料理を食べられるレストランがたくさんあったり、とても素敵な街でした!
手書きで恐縮なのですが、なんとなくの地図を載せておきます(なかなかニェミガ地区の場所が分からず苦戦したもので…)。トラエツカヤ旧市街・ニェミガ地区が観光の中心となるはずなので、そのあたりに宿をとれるといいのではないでしょうか。ちなみにミンスク駅~嘆きの島まで3km程度なので、上記地図の範囲内は徒歩で移動可能です。ミンスク中央部は地下鉄もあるのでお疲れであればそちらも併用してください。
聖シモンエレーナ教会
街の中心部に位置する煉瓦造りの美しい教会です。(ベラルーシ語:Касцёл святых Сымона і Алены)
この教会の敷地内にはカトリック長崎大司教区からの献金で作られた鐘が安置されていて、長崎、広島、福島の土が埋められています。
ベラルーシもウクライナと同じくチェルノブイリ原発事故で多大な影響を受けたので、同じく原子力関連の事故が起きた日本のことを気にかけてくれているのでしょう。もう二度と同じ事故が起こりませんように…。
ちなみにすぐ近くの広場にはフォトジェニックなオブジェもあります。ベラルーシ語でI ♡Minsk と書いてあります。かわいい!
ニェミガ地区
観光の際に絶対立ち寄って欲しいのがこちらのニェミガ地区です。広場があり、お土産の屋台があり、お食事やさんが立ち並んでいます。ここにくれば食事で困ることはないでしょう。ぶらぶら散歩しても楽しいです。
精霊大聖堂
この教会は精霊大聖堂(ベラルーシ語:Кафедральны сабор Сашэсця Святога Духа)です。奇跡を起こすイコンを所蔵しているそうです。中も外も立派で、多くの信者が訪れていました。
市庁舎
この立派な建物は市庁舎で、中を見学することもできます。
過去の市庁舎の内装やベラルーシの歴史を垣間見ることができました。
ヴァレンティ・ヴァンコヴィチの博物館
最終日に暇を持て余して入った博物館です。ベラルーシ出身で、ウィーンで絵画を学んだ芸術家、ヴァレンティ・ヴァンコヴィチ(ベラルーシ語:Валенты Ваньковіч 英語:Walenty Wańkowicz)の絵画が展示されていました。英語の説明もいただけて、展示内容もわかりやすく大満足!
トラエツカヤ旧市街
続いてトラエツカヤ旧市街へ。1980年代に学生ボランティアによって戦前のベラルーシの街並みを復元されたエリアです。
とはいえカフェやおしゃれな建物が立ち並ぶだけなので、特に何かすることがあるわけではないのですが…。ちなみにトラエツカヤから見たミンスク市内も綺麗だったりします。
会社などに綺麗目バラマキ土産を配るなら、トラエツカヤ旧市街入ってすぐのここがオススメ!可愛い包みのチョコ10個入りセットを7ルーブル(350円)で買うことができます。他と比べてだいぶ安かった気がします!(とはいえ、スーパーでもっと安くて大量にチョコ入ってるやつを買うのが正解だった気もします)
涙の島
アフガニスタン戦争への出兵を経て作られた記念碑です。涙を流す天使もいます。
ベラルーシは第二次世界大戦やアフガニスタン戦争にも関わった国なので、日本でいう原爆ドームのように、戦争の記憶を伝える悲しいスポットも多かった印象を受けました。
モニュメント内部にはキリスト教の絵画が描かれていました。戦争で亡くなった人々の魂が少しでも救われているといいですね。
ミンスクゲート
駅前にそびえる二つの高い建物が俗に言うミンスクゲートです。左の塔の時計は街で一番大きいのだとか!
特になにかあるわけではないのですが、町のシンボルでもあり交通の要所にありますので、ぜひ一度ご覧あれ。
レストラン
ヴァシリキ
ヴァシリキ(Vasilki)はベラルーシ郷土料理のチェーン店です!ミンスクにも何店舗かあるので、観光の際も寄りやすいはず。
https://www.vasilki.by/en.html
今回はボルシチ、ドラニキ、クヴァースをいただきました。クヴァース(ベラルーシ語:квас)はライ麦と麦芽を発行させて作る飲み物で、各家庭でお手軽に作れるそうです。地元民曰く、「ビールみたいだけどビールじゃなくて、コーラみたいだけどコーラじゃなくて…うーん、とにかくベラルーシ独特のものだから飲んでみて!」とのこと。実際に飲んでみると本当に上記の説明通りの味がします。文章では伝わらないと思うので、実際に飲んで納得してください!
クーミステル
クーミステル(ベラルーシ語:Кухмистр 英語:kuhmistr)も高い評価を得ている観光客向け郷土料理屋さんです。英語が通じるし、夜20時から音楽ショーがあるのも嬉しい!
ベラルーシのビールではリドスコエ(ベラルーシ語:Лидское)が一番飲みやすくて好きでした。あとボルシチ大好きなので、ここでもまたボルシチを頼みました。
ドラニキも美味しかった!!けど、お一人様にはちょっと量が多かったかもしれない…。二人以上で行くのなら食べきれると思います!
ちなみに外にはフォトジェニックなオブジェがあるので、帰りがてらにお写真撮ってみてはいかがでしょうか♫
ドラニキ
ニェミガ地区のドラニキというお店でランチをいただきました!
https://www.instagram.com/draniki.by/?hl=en
店名の通りドラニキに力を入れていて種類もたくさんあったのですが、ドラニキは毎日食べていたので趣向を変えてHerring under Fur Coat とソーリャンカをいただきました。前者は数層からなるサラダで、卵や野菜の下にニシンが入っています。ビーツの赤が見た目にも美しく、ニシンの柔らかな食感も素敵で本当に美味しかったです!
ソーリャンカは伝統的なベラルーシ農民のスープだそうです。柔らかなお肉とピクルスが入っていて、とても優しい味わいでした。
スプートニク
初日はスプートニクホテルの付属レストランで、ビーツのカルパッチョとドラニキwithキノコソースをいただきました。ドラニキはここのが一番美味しかったかも!
観光の中心地から離れているので敢えて訪れる必要はないと思いますが、スプートニクホテル周辺(地下鉄クルトゥル・インスティトゥート駅周辺)にご宿泊の方にはオススメです。
宿
ラスト一日はユビレイニ(Hotel Yubileiny)に泊まりました。駅から15分程度歩くのと、ベラルーシにしては高めの値段設定(シングルルーム一泊4,500円)なのが難点ですが、その分サービスよかったしニェミガ地区にも近かったので大満足です。
お部屋に観光マップやベラルーシの伝統料理についての本が置いてあったのがとてもありがたかったです!!初日にここに泊まって本にさらっと目を通しておけば、翌日からのお食事が一層楽しくなること間違いありません。
ちなみにニェミガ地区への道中に強めのケンタッキーがあります。
スプートニク
最初の三日間はスプートニクに泊まっていました。バスステーションまで地下鉄で一駅なのと、綺麗なシングルルームに3,500円で泊まれるのは嬉しかったです。
ただ、近くに飲食店はあまりないので、本当に帰るための場所になってしまうかも。個人的にはニェミガ地区周辺に宿を借りて、夜も近場をウロウロしてレストラン探す方が好きだったかな。
日本ではあまり知られていない国への旅行でしたが、とても楽しかったです。周りに日本人含めアジア人がほとんどいない分、いつもよりも遠くに来た感がマシマシでした!
治安もよく、ちょっと変わったところに行きたい方にお勧めです!