バルト3国を抜け、ワルシャワへとやってきました。ワルシャワで宿をとるにあたって気を付けたのが、ガイドブックに治安が悪いと書かれていたプラガ地区に近づかないようにすること。女の一人旅なので、自分の身を守るためにも、プラガ地区には立ち寄らないことに決めていました。
…それなのに。ツアーをうっかり間違えて、プラガ地区のアートをじっくり鑑賞する羽目に…。ドキドキワクワクが止まらない街でした。
旧市街周辺
旧市街へ続く、かなり大きな通りの写真です。中世風の建物が多かったバルト3国と比べると、もっとがっしりした、荘重な建物が多く、貴族とかいそうな雰囲気です。
コペルニクスの像もありました!ほかにも、キュリー夫人やショパンもポーランド出身なのです。
王旧周辺の、旧市街中心まで来ると、街の雰囲気が変わります。パステルカラーの可愛らしい建物が増え、穏やかな街並みです。ヨーロッパなので、相変わらず大道芸人が多いです(*'▽')
ワルシャワ王宮
旧市街の広場にででーんとそびえたっている、オレンジ色の大きな建物が旧王宮です。日曜日は無料で入れます。入れました。
内部にはひたすら豪華絢爛な部屋が続きます。住みたくなりました(*'▽')
出口付近の広場には、ワルシャワのシンボルともなっている人魚像がありました。こちらのサイトにその伝説について詳しく記載されています。↓
フリーツアーで巡るプラガ地区
この日は本当は旧市街ツアーに参加する予定だったのですが、うっかり集合時間を間違えたようで、あれよあれよという間にプラガ地区ツアーに参加することになってしまいました。
王宮の脇の道路をずーっと歩き、川を渡ったところにプラガ地区はあります!ガイドのお兄さんいわく、「プラガ地区は治安があまりよくないので、僕から離れないで。あと、喧嘩の合図になる場合があるから、地元の人と目を合わさないで。」とのこと。目を合わせたら喧嘩の合図って…ポケモントレーナーか。*1
でも、プラガ地区はワルシャワ随一のアート地区としても有名なのです。橋を渡り切った先の公園には、音楽隊の像がありました。
こちらは建物の壁に描かれていたアート。何を表現しているのか、よくわかりませんが、楽しそうです。
こちらは天使のお母さんと子供たちの像。お母さんの後頭部が割れているのが気になります…。戦時中、武器に使うために銅が求められていた頃、「この像の内部は銅や青銅でできているのでは?」と疑った住民が、試しに後頭部を割っちゃったそうです。でも、コンクリート製で中が空洞だったため、この像が戦争でつかわれることはありませんでした。同じ疑問を持った人がまた像をかち割ることのないように、後頭部を放置して中身が見えるようになっているのだそうです。見てて痛々しいわ(*_ _)
ガイドさんについていって、路地を通り抜け、マンション棟の中庭へと入ります。左に見えるのは、たぶん地元の子供たちによるアート。
中庭はこんな感じ。再開発が遅れたとかなんだとかで、戦時中の建物がそのまま残っています。右下の緑のところには…
中庭の、緑が植えられたエリアには、聖母マリア像が飾られていました。戦中など、今よりももっと治安が悪く、なかなか離れた教会に行き辛かった頃に、アパートの住民が手軽にお祈りできるように…ということで、この祠を手作りしたのだそうです。ここだけではなく、他のアパートの中庭でも同様のものを見つけることができました。治安が悪いイメージが先行していたプラガ地区でしたが、地元の人々の信仰心と温かい心に、少しほっこりしました。
プラガ地区は、特におすすめ観光スポットがあるわけではなく、街を歩きながらアートを楽しむ系の街みたいです。一人で治安悪めの地区をフラフラするのが怖い人は、ぜひツアーに参加して、安全にこの地区を楽しんでみてください。私は、以下のサイトのalternative praga tour に参加しました。
Orange Umbrella Free Tour Warsaw | free tours led by locals only!
おまけ
ショパン博物館の前に、噴水と、金の冠をしたアヒルの像がありました。アヒルさん、めっちゃ水かかっててかわいそう…(*'▽')調べてみると、こんな伝説があったそうです。
柱になって建物を支えているおじさんの像がありました。辛そうな顔です…昔の人は何を思って柱におじさんを彫ったのでしょうか(*'▽')
夕方、街を歩いていると、日本語が聞こえてきました。むむむっ。日本語の聞こえてきた方へ行くと、なんと、新海誠監督の『言の葉の庭』が上映されていました。『君の名は』と同じく、本当に絵が綺麗で綺麗で、日本を旅立ってから目にしてなかった都心の電車が映るシーンなんかでは、懐かしすぎて思わずホロリでした( ;∀;)それにしても日本から遠く離れたポーランドで、日本の映画を見ることになるなんて思ってもいなかったので、びっくり&嬉しかったです。
ワルシャワでは二泊して、次は同じくポーランドのクラクフに向かいました。続く。
*1:+_+