この夏休みを利用してユーラシア大陸を旅する中で、エストニア(タリン)/ラトビア(リガ)/リトアニア(ビリニュス)のバルト3国をコンプリートしてきました。日本にいるときは「バルト三国」と一括りに考えていたけれど、実際に行ってみると、街もお土産もお食事も全然違うっ!!ってことにびっくりしたので、今回の記事でまとめておくことにしました。
注意点
・あくまで私の主観的感想に基づく評価です!
・各国の首都しか訪れていないので、他の街はちょっと分かりません…。
それではれっつごー!
旧市街
中世風のおとぎ話のような世界観を楽しむならタリン、旧市街も楽しみつつ変わったスポットにも行きたいならビリニュス!です!
タリン(エストニア)
タリンの旧市街はかなり広く、全域に中世風の雰囲気が残っていて、本当におとぎ話の世界に入ったかのようでした。「いかにも現代風」って建物が全然なくて、どの建物もレトロな雰囲気をまとっているのです。「中世っぽさ」を売り物にしている飲食店が多く、店の外観や店員さんの格好までも街並みに合わせていたのも素敵でした。後述する通り、お土産のセンスも素敵なので、ショッピングも捗ります。道を歩くたびに、また、ちょっと路地に入ってみるたびに、どんな人・お店との出会いが待っているのか、ワクワクさせてくれる街でした。
リガ(ラトビア)
リガの旧市街は、他の二国と比べると、ちょっと小さめです。また、現代的な雰囲気の飲食店や洋服屋さんも多く、「旧市街の、古い雰囲気に浸りたい!」という人は、物足りなく感じるかもしれません。
だからこそ、観光では旧市街の外にも足を伸ばしてみることをお勧めします。中央市場、アルベルタ通りなど、リガには旧市街から歩いて行ける観光スポットが点在しています。また、ツアーに参加すると、文化的背景なども交えて案内してくれるので、リガを隅々まで楽しめること間違いなしです。
ヴィリニュス(リトアニア)
タリン同様、それなりにボリューミーな旧市街です。大聖堂や教会、ゲディミナス塔など、観光スポットも数多くあり、どれもが立派です。また、街全体がいい意味で古めかしく、教会などの作りは「東欧」って感じの異国情緒が溢れています。
さらに、ヴィリニュスにはアーティストが数多く住む「ウジュピス共和国」というアート地区があり、へんてこなストリートアートや彫刻を楽しむことができます。おそらく世界で唯一、川や犬や猫の権利を保障しているウジュピス共和国憲法もとってもユニークで面白いので、訪れてみる価値大アリです。
お土産
お土産は、本当に3国で全く違います。「素敵なお土産を見つけたけど、他の国にもっといいのがあるかもしれないし…後で買おう!」なんて思うと、後悔します!お土産との出会いは一期一会。物価も安めなので、素敵なものを見つけたら、思い切って買ってしまいましょう!
なお、エストニア→綺麗め、大人っぽい/ラトビア→かわいい/リトアニア→大人の女性向けなお土産が多かった印象を受けました。私は女なので、男性目線だとまた変わるかもしれませんね。
タリン(エストニア)
編み物・織物・フェルトなどの手芸製品が多い印象でした。特に、織物とフェルトは他の二国ではなかなか見かけなかったように思います。
また、ワンポイント刺繍があったり、無地で落ち着いた色でまとめていたりと、綺麗めな雰囲気の商品が多かった印象!大学生、社会人の方が普段使いできるものを買いたいなら、タリンで買っちゃうのが一番良いのではないか??と思います。
私はここで父にネクタイを買いましたが、他にも母に刺繍入り手袋と、自分用に無地のニットキャップを買っておけばよかったと後悔しました…。他の国だとなかなか見つからなかったので( ;∀;)
リガ(ラトビア)
ラトビアには古くから伝わる伝統的な模様があり、それが編み込まれたグッズ(手袋、マフラー、しおり、ニット帽、靴下など)が非常に多いです。上の写真でもクマちゃんが編み物をしていて、周囲にラトビア模様のグッズが多数あります。そして、このラトビア模様が、すっごく可愛いんです!柄や色がたくさんあるので、迷っちゃうこと間違いなしです。
また、「猫の家」という観光スポットがあるので、猫グッズも数多くあります。こちらもかわいい!!
ただ、リガ模様はとても可愛らしい半面、ちょっと大人っぽさには欠けるかもしれません。より落ち着いた雰囲気のお土産がほしい方には、旧市街のHobbywoolと、そのお隣のViensetaというお店がおすすめです。他のありがちなお土産屋さんよりも、落ち着いていて良質な製品が多くありました。
ヴィリニュス(リトアニア)
リトアニアはリネンの産地として知られています。そのため、街中にはリネン製の商品のお店がずらり。ナチュラルで優しい色の、リネンのスカーフやカーディガンなど、大人の女性向けのお土産が多かった印象を受けました。
また、リトアニアに入ってから木製のグッズが増えたような気がします。木の板を切り取って作った天使像などは、部屋のインテリアとして使えそうなものも多々ありました。
お食事
全体的に美味しかったのは断然ラトビアです。食べた料理すべてが美味しかったです。ただ、総体としてはラトビアに後れを取るものの、リトアニア郷土料理「ツェペリナイ」から受けた印象はなかなか強烈でした。ぜひお試しあれ!
タリン(エストニア)
いまいちエストニアで何を食べればよいのか分からず、「食」の面ではエンジョイしきれなかった感じがします…。写真は、エストニア料理店で、「伝統的な物をください」とお願いしたら出てきたお肉です。バルサミコ風のソースがかかっていましたが、バルサミコ酢よりも酸っぱさ控えめ、甘さ多めで、今まで試したことのない味でした。美味しかったです。
リガ(ラトビア)
お食事が全体的に美味しかったと感じたのは、断然リガ!!伝統料理は、スープもおかずもサラダもデザートも外れなし!!でした。
特にお勧めしたいのが、こちらの「Lido Dzirnavas」というチェーン店です。リガだけでも数店舗あるそうです。
チェーン店だからと侮ることなかれ、入ってみるとメニューはかなり豊富で、セルフサービス形式なので言葉の壁を気にせず、自分の目で見て美味しそうだと思ったものを試せるのです!そのうえどれも美味しくて安い!!
店内はこんな感じで、木をふんだんに使った、東欧らしい質素で落ち着いた雰囲気です。お腹いっぱい食べても1000円いかない安さがありがたい。ここは正真正銘おすすめなので、もしリガに行くことがあればぜひお試しください!
ヴィリニュス(リトアニア)
リトアニアに来たら、絶対に試してほしい料理があります。
それがこちら、ツェペリナイ!!「ツェペリナイ」はリトアニア語で「飛行船」という意味だそうです。飛行船のような形の、ジャガイモ製の分厚い皮の中に、大きくてジューシーな肉団子が詰まっています。シチューのソースとも絡み合い、本当に美味しいのです!!!旅の思い出になります。
あと、こちらの黒パンスープもいただきました。ポーランドなど、他の東欧の国にもあったので、リトアニア限定ではないようですが。パンでできた器の中にスープが入っています。スープをすくうついでに、内側からパンを削り取りつつ食べるのが正解っぽいです。パンはたぶんかぶりつく用ではないので、最後に大部分が残りますが、それでもいいっぽいです。たぶん…。
やっぱツェペリナイの印象が濃すぎます。
おまけ
タリン/リガの移動を楽しむ
タリンのホステルで、「タリン→リガの観光バス」のチラシを見つけました。朝から夜まで半日かけて、道中の観光スポットを巡りながら次の目的地へと向かうことができます。ヴィリャンディの旧市街、砂の洞窟、ツェーシスの城塞など、見どころたくさんで、お値段は一人55ユーロ。普通の高速バスでタリン→リガは20ユーロ前後なので、35ユーロ(およそ4500円)でいろいろ回れると思えば、割とお得なのでは?と感じました。
私はすでに他のバスを予約していたために、試してみることはできなかったのですが…。すごく楽しそうだったので紹介しておきます。
タリン・リガ・ビリニュス個別記事
それぞれの都市を観光した際の感想をまとめています。ぜひ、併せてご覧ください。
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