梅雨に入ってからというもの、雨模様の日が続いています。「晴耕雨読」なんて言葉もあるけれど、家ではついついスマホや漫画に手が伸びてしまって、読書のためのまとまった時間をとれないものです。
ちょっと非日常な空間で、のんびり読書出来たらなあ…
ほんとは温泉とか行きたいけど、土曜夕方まで用事があって一泊しかできないとなると、あまり遠出はできないなあ…
そうだ、泊まれる本屋さんに行こう!!
ということで、BOOK AND BED IKEBUKUROへ宿泊してきました!!
池袋西口から徒歩数分のビルの7F・8Fを占めており、両フロアを自由に行き来することができます。内装は概ね写真の通り。
読書好きな子供だった私は、大人になったらたくさん本を買って、本に埋もれるくらいになって過ごすのが夢でした。部活に熱中し、お世辞にも真面目とは言えない大学生活を送ってしまいましたが、社会人になってから子供のころの夢が叶った気分です(*'▽')
HPによると蔵書はおよそ3,500冊とのこと。印象としてはこじんまりとした地元の本屋さんくらいかな。学校や地域の図書館よりもずっとこじんまりとしているイメージでした。最初は思っていたより冊数が物足りないような気もしたけれど、このくらいの方が普段なら読まない本にも手が伸びていいのかも。
ちなみにジャンルは純文学・随筆・評論・写真集・雑誌・洋書など様々でした!
ソファでゴロゴロしながら読書する、至福の時間を過ごせます。夜が更けると個室の中の方が個人用電灯があるので却って明るかった印象です。心置きなく寝落ちできます。
滞在中は本を3冊読みました!本当はもっと読みたかった~!!
1.世界の危険思想(著者:丸山ゴンザレス)
せっかくならいつもなら読まない本を…と思って手に取った一冊。殺し屋や麻薬の売人など、"ヤバい人"が何を想って犯罪を犯すのかに迫った一冊です。
知らない世界のことばかりなので、ページをめくる手が止まりません。一番驚きだったのは、日本にも殺し屋がいるということ。漫画の中だけの話だと思っていました…。
2.働く女子の運命(著者:濱口桂一郎)
私自身、社会人になってから1年が経過したので、2冊目は働く女性についての本を選びました。戦前から現在に至るまでの女性の働き方の変遷が記されています。
富岡製糸場の話に始まり、補助的な業務にしか就けなかった時代を経て、現在へ。女性のロールモデルはこの数十年で大きく変わってきたんだなあ、と改めて実感しました。そしてロールモデルはこれからもどんどん変わっていくはず。社会に求められる姿に過度に惑わされることなく、自分が大切にしたいものを見極め、自分で働き方を選ばないといけないと感じました。
また、最終章の"マミートラック"が"ノーマルトラック"になるといいよね、という話にすごく同感しました。今は長時間労働が常態化しているから、定時に仕事を切り上げられる育児中の方、時短社員が特別に思えてしまうけれど、本来ならば定時に仕事が終わるのがノーマルなのではないか、と。総合職になったものの、今の働き方で妻や母としての役割を果たしている未来が描けない私にとってはホットな一冊でした。
ところでこの本を読みながら寝落ちしたので、架空の人事部長・マイケルと採用について話し合う夢で目が覚めました。そんな知り合いいないのに、どこから出て来たんだマイケル(-_-;)
3.夢の本屋ガイド
最後はこの本!書店ではなかなか買わないような本を敢えて選んでみました。
カバーも奇抜なら、中身も奇抜。一風変わった本屋さんを集めてみた内容となっています。
印象に残っているのは、死者にお勧めの本を選ぶ「月蝕書店」・オーナーが友人たちの家に居候しては、家の一画を借りて書店にしてしまう「河谷屋書店」・50冊の少数精鋭の本に、店主の5,000文字オリジナル書評をつけて売る「小林書店」など。ページをめくるts日に、「こんなにロマンあふれる本屋さんがあるのーっ!?」とワクワクで胸がいっぱいになります。本当に夢みたい!
小林書店は東京都内だそうなので仕事帰りに寄りたいなー、と思ったのだけれど…諸事情につき行けなさそうなので、機会があれば寄稿者のお店(fuzkue)に行ってみようかな、と画策中です。
本に囲まれて、本を読みながら寝落ちして、自然に目が覚めたら起きて…徹底的にマイペースで幸せな休日でした!