ドラクロワ美術館!有名画家が晩年を過ごした家とアトリエにて

ドラクロワ美術館 (Musée national Eugène Delacroix)

サンジェルマンデプレのドラクロワ美術館を訪れました。ドラクロワといえば『民衆を導く自由の女神』で知られる画家です。彼が晩年を過ごした住居とアトリエの跡地に美術館が建てられています。

ドラクロワは死後、自分の所有物のほぼ全てを競売にかけることを望んでいました。このためこの美術館に有名作品はあまり残っていないため、ドラクロワの代表作を期待して行くと少しガッカリしてしまうかもしれません。また、残念ながら調度品も多くが競売にかけられたため、ドラクロワの住環境を精緻に再現することも敵わなかったそうです。

とはいえ美術館の尽力によりドラクロワの作品も時間をかけて集まりつつありますし、彼が実際に使ったパレットや絵筆も残っています。小さな庭もあり、ゆったりとした時の流れの中でドラクロワに思いを馳せることができる場所です。

室内展示

ドラクロワ美術館 食堂

食堂だった部屋には、ククリ刀や魚型の灰皿などドラクロワのかつての所有物が展示されています。魚の灰皿はなかなか奇抜ですね。ドラクロワは動物の形をした雑多なインテリアを複数所持していたそうです。遊び心のあるお部屋に住んでいたのでしょうかね?

シャセリオーによる『怒れるメディア (Médée furieuse)』模写

2025年12月訪問時は、模写の特別展示を行っていました。ドラクロワが模写した絵や、他の画家が模写したドラクロワの絵が飾られていました。

写真はドラクロワの『怒れるメディア (Médée furieuse)』をもとに、テオドール・シャセリオー (Théodore Chassériau)が模写したものです。なお、ドラクロワの元作品はルーヴル美術館にあるそうです。他作品も、ルーヴルや地方の教会にオリジナルが展示されているものが多い印象でした。ルーヴルならともかく、他地方までわざわざ足を運ぶのは難しいので、模写を通じてであっても名画に出会えるのは有難かったです。

アトリエ

ドラクロワ美術館 アトリエ

階段を下ると、ドラクロワのアトリエがありました。画家の下書きも展示されていて、彼がどのようにインスピレーションを作品に落とし込んでいたのか、そのプロセスの一端を感じることができます。

ドラクロワ『バッカスと虎 (Bacchus et un tigre)』

この部屋では『バッカスと虎 (Bacchus et un tigre)』が印象に残りました。ドラクロワというと『民主を導く自由の女神』の印象が強かったので、フレスコ画に挑戦していたというのも驚きでしたし、ブドウ畑で虎にワインを与える平和な光景に和まされました。

ドラクロワが使っていたパレット

さらにドラクロワが実際に使用していた絵筆やパレットも展示されていました。パレットは、材質・指図・重さなどこだわりぬいた名品のようです。

ドラクロワ美術館 庭園

さらに階段を下ると小さな庭園があります。冬の訪問だったため少し寂しい雰囲気ですが、暖かい時期に行くと花が咲いて綺麗なようです。椅子に腰かけて少し休憩できるのがありがたいです。

施設情報

名称:ドラクロワ美術館 (Musée national Eugène Delacroix)
住所:6 rue de Furstemberg, 75006 Paris
開館時間:月水木金12時~17時30分、土日10時~17時30分
※火曜休館、1/1、5/1、12/25休館
入場料:9ユーロ
展示の説明:フランス語と英語の併記が多め
HPhttps://www.musee-delacroix.fr/ja/