2019年3月16日に飯能にオープンしたムーミンバレーパークを知っていますか?私、実はこの春からずーっと気になっておりまして、先日有給を取れたので、まだギリギリ紅葉を見られるうちにと行ってまいりました!!
正直ムーミンについて詳しいわけでもなく、突発的に行くことにしたのでお一人様で少々不安でしたが、そんな私でもバッチリ楽しめました!
ムーミンバレーパークが気になりつつもなかなか行けていない皆様に、個人的おすすめポイントを紹介いたします!
見所1:物語を再現したスポットがいっぱい!
パークに入ってすぐに私たちを迎えてくれるこの水浴び小屋は、物語にたびたび登場する重要スポットなのだそうです!夏の海での遊びを楽しめるようにムーミンパパが作ってくれたものですが、冬の間にはトゥーティッキという別の住人が棲みついているそうです。
ちょうど紅葉の見頃を迎えていたので、背景の木々が色鮮やかです♪
外観だけでなく、建物の中の再現もバッチリ!トゥーティッキの持ち物が置いてあったり、反対側から見るとムーミンの先祖が閉じ込められていた戸棚もあります。ムーミンの先祖というキャラの存在を初めて知りました。毛むくじゃらなんですよ!笑
この天文台も物語に出てくるものだそうです。よく見ると、天文台へ向かう小さなムーミンたちまで再現されていてかわいい!!
このほかにも、ここには書ききれないほどのスポットがありました。元となった挿絵が近くに展示されているものもあり、ムーミン原作を読みたくなってしまいます💨きっと原作を読んでからパークを訪れたら、「本で読んだシーンだ!」ってなって感動もひとしおでしょうね!
パークの一番奥にはスナフキンのテントがありました。運がいいとスナフキンがここにいることもあるのだとか!!
ここではスナフキンに会えなかったけれど、ヘムレンさんの遊園地をお散歩するスナフキン&橋に腰掛けているスナフキンを見かけました。さらに夕方18時過ぎにはコケムス2Fのカフェでスナフキン&リトルミィに会いました。ミィは空いている椅子を動かし回ったり、お客さんに気さくに話しかけ回ったり、本当にいたずらっ子!一方でスナフキンはそれを気に留めるでもなくメニューや外の景色をマイペースに眺めていました。キャストさんの演技もクオリティ高くて、本当に物語の中に入り込んだみたいでした!
なお、園内にはムーミンたちの物語のアニメを流している小屋が5つあるほか、各所でストーリーガイドの紙が配られています。それらを見ればムーミンたちの物語の全貌は掴めるはず。
実際私もムーミンのお話を読んだことはなかったのですが、あらすじは分かりましたし、世界観を十分に楽しめました。ムーミンをあまり知らない人であっても、パーク側がきちんと配慮してくれているので心配無用です!
見所2:物語の中に入り込んだようなアトラクション!
エンマの劇場
ここでは1日に3回ショーが開催されています。2020年春までは『ムーミン谷に春が来た』をやっているようです。ショーの後にはムーミンたちとの記念撮影タイムもあります。絵本のお話がもとになっているだけあって、ムーミンたちが雲に乗って遊びまわったり親子の絆があったりの温かいストーリーで、私も童心に返ってほっこりしました。ムーミンが変身した汚らしい男の子(?)は何だったのか、山で拾った帽子は何なのかなど残った謎もありましたが、続きが気になるのであれば原作を読まなきゃですね。
劇場は大体30分前から開場し、早い者勝ちで席が埋まっていきます。無料配布されている簡易椅子を使って舞台のすぐ前で見るか、岩を模したベンチでゆったり見るかの二択でした。
ちなみに写真の通り、ムーミンたちは客席付近でも歩いたり踊ったりしてくれます!舞台からちょっと遠い席でもシャッターチャンスは必ずあるので安心ですね。
リトルミィのプレイスポット
劇を見たあとはすぐ近くのリトルミィのプレイスポットへ行きました!並んでいる列のすぐそばに、ミィのお洋服が干されていました。小さくてかわいい笑
なぜリトルミィがムーミン一家と暮らすことになったのか、そのきっかけとなった物語が上映されていました。
ミィが主役なのでもちろん悪戯たっぷりのストーリーです!物語が始まる前に観客みんなの写真を撮られるのですが、そのうち何名かの顔写真が無作為に選ばれ、ミィの兄弟として物語に登場することになります。観客がムーミンたちの家でやりたい放題暴れている様子はめっちゃ笑えます💨
なお、内部でもフラッシュさえ焚かなければ写真・ビデオ撮影OKでした!
海のオーケストラ号
お次はすぐお隣の施設へ!
ここでは『ムーミンパパの思い出』という小説でパパ世代の仲間たちが船を作って冒険に出た際の物語が上映されていました。
館内ではスクリーンと床に映像が映し出され、だいぶ臨場感があります。フラッシュを焚かなければ写真・映像撮り放題です。
ちなみにムーミンパパの左にいるのがヨクサル(スナフキンの父親)です。スナフキンのお父さんがきちんとキャラとして存在していることすら知りませんでした…ムーミン奥が深いです。
途中、海のオーケストラ号が降りてきたり、水しぶきが観客にかかったりと仕掛けも満載でした!こういう物語の中に入り込む系のアトラクションが好きで好きでたまらないです。原作を読んでからまた来てみたい!
ヘムレンさんの遊園地
おさびし山エリアの坂の上には「ヘムレンさんの遊園地」という名のアスレチックエリアがありました。つり橋、滑り台、ちょっとしたメリーゴーラウンドなどがあり、ちびっ子たちで大賑わいでした!
大人の一人旅なのでさすがにアスレチックで遊びはしませんでしたが、いつか子供ができたら一緒に遊びにきたいです♪
ムーミン屋敷
このお屋敷はムーミンパパが設計し、自ら建てた理想の家なのだそうです。水浴び小屋も作ってしまうし、ムーミンパパのDIY力がすごすぎます笑
屋敷の2F・3Fを見るにはガイドツアーへの参加が必要なのですが、だいぶ人気なので早めに整理券をとったほうがよいでしょう。私は平日に訪れましたが、お昼過ぎには整理券がなくなってしまっていました…。
こちらはムーミンママ・ムーミンパパの新室です。窓に二人の婚約したときの写真が飾ってあったり、ママのパジャマがかかっていたり、芸が細かい!ハンドバッグの中にはママの大好きなキャラメルや、ムーミン族の体形に合わせた靴下などが入っていました。
3Fに上がるとリトルミィやムーミンのお部屋も見ることができます。ミィのお部屋はかなりのミニサイズでした。ムーミンパパの落書きが放置されているのも可愛らしいです。
ムーミンの部屋には拾われてきた竜がいたりしました。残念ながら竜はムーミンよりもスナフキンに懐いてしまい、ムーミンのお部屋でもスナフキンのテントがある方角をずっと眺めているのだそうです。原作をとことん読み込んで作ったお部屋なのだろうと思います。ムーミン愛がすごいです!
コケムス
体験展示型施設のコケムスでは、ムーミンたちや作者のトーベ・ヤンソンについての展示を見ることができます。
トーベ・ヤンソンは画家としても活動しており、ムーミン以外の絵画も数多く残しています。この絵も一見ムーミンと無関係に見えますが、実は左下の隅っこにムーミンが一匹隠れています。遊び心がありますね♪
物語のワンシーンを切り取ったような展示もありました。中には私たちが歩くと床に波紋が広がったり、もしくはカンテラをつけてキャラクターの気分を変えてあげたりと、客が参加できるタイプの展示もありました。
他、絵本の世界に入り込めるような展示もありました。ムーミンとミムラ姉さんがリトルミィを探しに行くというストーリーです。壁にやたらと穴が開いているのは、もともとの絵本もページに穴が開いていて、次のページのキャラをのぞき見しながら読み進めるタイプのものだからだそうです。原作の特徴をとことん再現しようとする心意気に頭が下がります。
ムーミン谷のキャラクターたちの紹介コーナーもありました。私はムーミン一家とみぃ、スナフキンくらいしか知らなかったのですが、実に数十匹(数十人?)のキャラ紹介がありました。なかでも気になったのが写真の「飛行おに」。 実はパーク内にはこのキャラに構想を得たジップラインのアトラクションがあるんです。まさかムーミンにこんなキャラがいたとは…ムーミンの世界、意外と広いです。
見所3:細部へのこだわりがすごい!
フィンランド語の看板
園内の看板はフィンランド語でした!パステルカラーの色使いも可愛らしく北欧感溢れる一方で、内容は全く分からない笑 とはいえ、たいてい近くにMAP付きの日本語地図もあるのでご安心ください。
ベンチには小説の名言が!
園内の各所に木製の素朴なベンチが置かれています。端っこには小説から抜粋された名言が刻まれています。ベンチごとに名言が異なるので、お散歩がてらお気に入りの一言を探してみるのはいかがでしょう♪
飲食物
店内にはテイクアウトのスタンドやレストラン・カフェがいくつかありました。ショーの時間に間に合わせるため、お昼はボリューミーなホットドッグとレモネードをスタンドで購入しました。レモネードの容器がめっちゃ可愛かったのと、ゼリーが入っていたり色合いがオシャレだったりしたのが印象的でした♪
夜のプロジェクションマッピングまで時間が空いたので、室内のカフェで一休み。フィンランドのお菓子と紅茶をいただきました。マグカップもティーバッグもムーミンづくめでうれしい!
郵便
パーク内には数多くのお土産屋さんが立ち並びますが、中でも私のお勧めは郵便屋さん!壁一面に様々な種類のハガキが並べられていて、好きなものを選んでお店の脇のポストから投函することができます。ムーミンの消印サービスは終了してしまったそうですが、店内のムーミンスタンプを利用できるので旅の記念感はきちんと演出できます。旅の思い出にご自宅やご家族へお手紙を出すのもいいと思いますよ!
ところでこのお店のお隣には「ニブリングの店」があります。ムーミンパパが若かりし頃に海へ冒険の旅に出たとき、船を襲った動物の名称だそうですが…ちょっとニッチすぎません??笑 ムーミンファンの中では常識なのかしら?店内にはニブリングのみならず、パパ世代のキャラグッズも売られていました。
見所4:大自然に囲まれている!
ムーミンバレーパークは宮沢湖をぐるっと囲む立地になっており、木々と湖とをのんびり眺めながら散歩できます。湖を横切るジップラインがあったり、隣接するメッツァにはカヌーのレンタルサービスもありました。
東京の喧騒から離れて大自然のなかのんびりと過ごす休日は最高です!!
スナフキンのテントへ向かう道もこの通り紅葉真っ盛りでした!風が吹くと空から無数の木の葉が舞い落ちてきて、身体いっぱいに秋を満喫できました。紅葉もきれいだけれど、春や夏もそれはそれできっと青葉が綺麗なんだろうなぁ…次はまた違う季節に来てみたいです。
見所5:かわいいイルミネーション!
2020年3月8日までは「WINTER WONDERLAND in MOOMINVALLEY PARK」と称して、園内各所でイルミネーションが実施されています。実際、『ムーミン谷の冬』という小説もありますし、体感しなきゃ勿体ないですね!
ムーミン屋敷のプロジェクションマッピング
一日につき18:30/19:00/19:30の三回、ムーミン屋敷でプロジェクションマッピングが開催されます。皆が冬眠している間に目覚めてしまったムーミンがオーロラを見るお話です。ムーミンが窓から飛び出したり、はしごを伝って降りたりと屋敷全体でどたばた可愛らしく動く様子も、最後に現れる屋敷全体を包み込むようなオーロラの表現も、とっても素敵でした!寒かったけど見てよかったです!
ツリーオブオーケストラ
エンマの劇場付近にある木です。昼間もだいぶ目立っていましたが、夜になると綺麗にライトアップされていました!木の周りの地面には楽器が投影されていて、客が踏むとBGMにその楽器の音が加わるようになります。楽しくて色々な楽器を踏んじゃいました💨
あいまいなものの道
灯台へ向かう道には雪で遊ぶムーミン一家たちの姿が投影されていました。すいすいスキーで滑って行ったり、雪の中にコミカルに突っ込んじゃったり、彼らも冬を満喫しているようでした💡すいすい動くので一眼ではあまりうまく撮れなかった笑
雪玉のシアター
おさびし山エリアへ行くと、昼間は天文台の岩だったものが、今度はスクリーンに早変わりしていました。雪合戦をしている様子は楽しそうですが、無音の上映なのでどこかしんみり。物寂しさとほっこりする気持ちが混ざり合う、まさに冬を思わせるような空間でした。
ムーミンバレーパークを物足りないと評価するブログも多かったけれど、私は物語の世界観を楽しめて割と満足でした。絶叫系だとかとんでもなくハイクオリティのアトラクションはないけれど、想像力を働かせて物語の世界に入り込み、のんびり流れる時間を楽しめる人にはお勧めです!あと、平和なアトラクションが多く、ムーミンたちの醸し出す優しい雰囲気に包まれた空間なので、子供連れにもお勧めしたいです。
ちょっと勇気を出してムーミンバレーパークへ行ったことで、とても有意義な有給になりました♪
たぶん次の更新は来年になりますが、来年も健康第一で色々なところに遊びに行けるといいな。皆様、よいお年を!