先週末は2泊3日で釧路を訪れました。
釧路のアイヌコタンでは、最新テクノロジーを駆使したシアターでアイヌの昔話を観劇することができました。さらにカムイルミナでは、北海道の大自然にプロジェクションマッピングを用いてアイヌの世界観が表現されていました。雄大な自然と、アイヌの豊かな世界観と、最新のIT技術との高度な調和を楽しめるのは釧路だけ!!かも!?
他にも阿寒湖のマリモに癒されたり、脂ののったプリプリのお刺身をいただいたり…今まで知らなかったけれど、釧路って本当は見所たっぷりな街だったんですね♪
秋だけじゃ物足りない、冬も夏もまた来てみたいっ!そう思わせてくれる場所でした!
釧路和商市場
駅から徒歩10分程のところにある市場です。
一番の見所は勝手丼!白米の上にお好みでお魚を並べ、自分だけのオリジナル丼を作れるのです!!
八角などの本州では見慣れないお魚もあれば、サーモンやトロなどお馴染みの具もありました。しかし、お馴染みの魚でも、味はお馴染みではありません。脂が乗っていてぷりっぷりで、自分の中の"刺身"の定義を塗り替えてきます。
たくさん盛ったのにペロリと食べてしまいました!
和商市場では、勝手丼のみならず様々なお魚が売られていました。写真の緑色で値段が書かれた鮭は「ときしらず」と呼ばれる鮭です。ときしらずとは、回遊中に捕獲された鮭のことで、大量の鮭が産卵に戻ってくる時期と異なるタイミングで獲れるためにそう呼ばれるのだそうです。川へ戻ってきて産卵を終えたら死ぬ鮭とは異なり、まだまだ生きるためのエネルギーを残しているため、脂がのっていて非常に美味しいのだとか…!!
札幌や小樽などと異なり、釧路に観光客が訪れるのは主に夏の間だけです。そのため、市場のお店は地元の人向けに商売をしなくては年間を通して売り上げを維持することができません。よって、お魚に観光客向けのお値段がついている小樽などと比べ、釧路では比較的安く買うことができるのだそうです。
私もついついイクラをお土産に購入してしまいました。北海道の醤油漬けいくら、美味しいんですよね。
阿寒湖遊覧船
阿寒湖では遊覧船に乗って景勝地を巡りました。
船上からは阿寒湖を取り囲むピンネシリ(雄阿寒岳)とマツネシリ(雌阿寒岳)を一望でき、よい景色を楽しめます!
阿寒湖にはいくつもの島が浮かんでおり、鹿や狐、熊などの動物たちが潜んでいるようです。
途中、チュウルイ島に停泊してマリモを間近で見ることができます。
阿寒湖のマリモは直径30cmまで育つのだとか!そして大きくなりすぎたマリモは崩壊し、崩れたマリモの破片がまた新たな命として育ち始めるのだそうです。不死鳥のようだ。
ちなみにマリモは国の天然記念物に指定されていますが、残念ながらマリモ泥棒の被害を受けることもあるのだとか…。11月、初雪の時期に阿寒湖を訪れた私としては寒くて寒くて、むしろ泥棒の身体の方が心配になってしまいました。たとえ一億円積まれても冬の阿寒湖には入りたくない…
カムイルミナ
夜は宿泊していた鶴雅ウイングスからシャトルバスに乗り、カムイルミナというアトラクションへ行ってきました。
北海道の林の中でプロジェクションマッピングを駆使し、参加者をカムイユーカラ(アイヌの物語)の世界へ誘ってくれます。写真のフクロウも本物みたいでしょ?
途中、神々の世界へ足を踏み入れる場面があります。ボッケ(泥火山)に赤と青の光線が広がり、大迫力の演出が繰り広げられます。温泉特有の硫黄臭や、湖から轟々と吹き立てる風もあいまって、本当に神々の怒りを買ってしまったかのように感じました…。
でも、もちろん怖い場面ばかりではありません。マリモの声に耳を傾ける、阿寒湖ならではのシーンもありました。夜のアトラクションなので、ふとした拍子に空を見上げると、木々の枝の間から星の輝きが見えました。
プロジェクションマッピングは色々なところで行われていますが、これだけ雄大な大自然とマッチしているのはなかなか珍しいのではないかと思いました💡
阿寒湖アイヌコタン
民芸品ショッピング
阿寒湖アイヌコタンにはおよそ20軒のお店が立ち並び、お土産などを買うことができます。色々なお店で売っている定番ものと、お店ごとのオリジナル商品があるので、店員さんにオリジナル商品が何か聞いて回るといいかもしれません💡
かわいいグッズが多すぎてつい散財…。
どのお店でもニポポ(アイヌのお守り)やコロポックルなどが売られていましたが、お店ごとにデザインが異なるので見ていて楽しかったです。阿寒湖のマリモ+コロポックル(ふきの下の小人)=マリモックルが個性的だったので思わず購入しちゃいました。おとぼけ顔が可愛い!!
アシリパさんが頭に巻いてるやつ(マタンプシ)も買ってしまいました。ゴールデンカムイでお馴染みのマキリも3000円くらいで売ってた!!けど、金塊を巡って戦う予定のない私の家では果物ナイフになるのが関の山だったので買わず、、、本当はほしかった、、、。
アイヌ料理
お昼はコタンの「丸木舟」というお店で野生丼をいただきました!ユク(鹿)のお肉と行者ニンニクが入っていました。美味し~🤤
さらにお魚のルイペも食べました。アイヌ語で「溶ける食べもの」という意味だそうです。冷凍されて冷たいままの魚を頬張ると、口の中でトロトロに溶けてゆき、食感の変化が驚きでした!そして北海道の魚なのでぷりぷりで美味しい…!
デザートにはジャガイモを発酵させた「ポッチェ」をいただきました。身?がキュッと詰まっていておいしい🤤
北海道にいると美味しいものばかりで太ってしまいますね…。笑
イオマンテの火祭り
夜は阿寒湖アイヌシアターのイコロへ!
この時期はイオマンテの火祭りと、ラストカムイという演目を見ることができました。
まずはイオマンテの火祭りへ。アイヌ伝統の歌や踊りを鑑賞することができます。
女性たちが輪になって歌うものから、ムックリとトンコリというアイヌ固有の楽器の演奏から男性が弓矢を持って雄々しく踊るものまで様々でした。
サロルンリムセ(鶴の舞)は、ゴールデンカムイでアシリパさんが踊っていたのと同じ??かな??
最後は観客もステージに上がり、踊り子さんたちの真似をして輪になって踊って終わりました!みんなで踊るの楽しかった!!
ロストカムイ
続いてはロストカムイという演劇を鑑賞しました。ホロケゥカムイ(狩をする神)の別名を持つエゾオオカミがどのようにアイヌと共生し、そして倭人に滅ぼされてしまったかの物語です。
最新のテクノロジーが駆使された演出は迫力があり必見です!舞台の中ほどに半透明のスクリーンが降りていて、そこに立体感のある背景などを映し出すことで、幻想的な世界や北海道の原生林を表現しています。
アイヌの世界観では、オオカミなどの動物たちも神々の世界では人間のような姿をしていて、人間の世界に降りてくるときだけ動物の皮をまとってくるとのことです。人間の姿をしていた役者さんがオオカミに変身する様子をテクノロジーの力で表現していたのが見事でした!
鶴雅ウイングス
今回は鶴雅ウィングというお宿に泊まりました!
客室やレストランからは阿寒湖や山々を眺めることができます。晴れた日の朝は外を見るだけでテンションが上がる!!北海道の大自然からエネルギーを分けてもらえます!!
本館との通路やロビーには木彫りの像がたくさんあります。
「イランカラプテ(アイヌ語でこんにちは)」という歌が流れるイランカラプテゲートもありました。アイヌ語とイラストの可愛らしいスタンプコーナーもあり、楽しみながらアイヌ文化に触れることができました。
アイヌコタンまで徒歩1分、カムイルミナ入口までも随時シャトルバスが出ており、観光の拠点としても最高でした♪
大浴場もとーっても広くてリラックスできました。また機会があれば泊まりたいなー♪
Pan de Pan
ちなみに鶴雅ホテルの近くには、系列のパン屋さんである「Pan de Pan」があります。外装・内装共に可愛らしく地元でも人気のようで、レジには行列ができていて絶えることがありませんでした!パンもホクホクで美味しかったし、ハスカップジャムや北海道産大豆のソイラテなどのお土産も売っていました!
店内は赤と白で揃えられていて、ポップな雰囲気です。柳の木の表面を削ったイナウがインテリアと調和しているのが素敵です♪地元のアイヌの方が開店の際に贈ってくれたものだそうです。
お店の前には足湯もあります。タイツじゃなければ入りたかった😊
地方都市を訪れるたびに、日本にもまだまだ素敵な場所があるんだなぁ、私の知らないことばかりだなぁ、と思わされます。釧路では初雪も降りました!冬には冬の素敵な景観がありますね。今年の冬も、もっともっとたくさん素敵な場所に行けるといいな!
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