ベラルーシ旅行!ブレスト要塞で激戦の跡を見て、レストラン街で一休み♪

 

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ブレスト

この日はフロドナを出発した後、バスに5時間程度揺られてブレストへ行きました(17.43ルーブル≒900円弱。安い!)。その日はそのままブレスト市内(主にブレスト要塞)を見学し、翌日は世界遺産のベラウェジの森でサイクリングと、周辺の観光スポットを満喫できました。

ちなみにブレストは1019年にできた都市なので、今年でちょうど創立1000年を迎えます!街のいたるところに「ブレスト1000年」の記載があり街全体で盛り上がっているようでした。1000周年おめでとう!!

ブレスト要塞

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ブレスト要塞

まずは街一番の観光スポットであるブレスト要塞へGO!

要塞エリアの入り口にはソ連を象徴する巨大な星マークがあり、近づくと軍歌など戦時中っぽい音が流れています。なんでも、秒針や爆撃の音で当時の様子を再現し、また実際のラジオ放送を流しているのだとか。この時点で迫力がすごいです。

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☆を下から見るとこんな感じ

第二次世界大戦時、ドイツが突如独ソ不可侵条約を放棄してソ連へと進行を開始したときに、最前線で抵抗したのがこのブレスト要塞でした。想定外の猛攻を受けたにもかかわらず、ブレスト要塞はおよそ一か月の間耐え抜き、ソ連がドイツへのカウンターを企てる時間を稼ぎました。

詳しい歴史はこちらのブログにまとまっています。(ブレスト要塞の展示にも英語の説明はあったのですが長くて分かりにくいので、先に日本語で読んでおくとより観光を楽しめるはず!)↓

lovefromminsk.com

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ブレスト要塞「勇敢」の像

戦後、ソビエト連邦はブレスト要塞の勇敢な抵抗とその功績をたたえ、ブレスト要塞に「英雄要塞」の称号を与えたそうです。要塞の中心にある巨大な兵士の像の表情からも、当時の兵士たちが最後まであきらめることなく抵抗をつづけたことが窺い知れます。一方で、この像のふもとにはおびただしい数のメモリアルプレートが設置されていました。一枚一枚に亡くなった兵士の名前が刻まれていて、戦争の悲惨さが際立っています。

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ホルムスク門

敷地内には当時の要塞の一部がそのまま保存されています。写真の通り、門にはいまだ数多くの痛ましい銃痕が残っています。

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ブレスト要塞敷地内

また戦車もたくさん展示されていて、子供たちの遊び場になっていました。

 

ブレスト要塞博物館

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ブレスト要塞博物館

敷地内にはいくつか博物館がありました。せっかくなので目についたものを周ってみることに。まずは巨大兵士の像に向かって右側にある、ブレスト要塞博物館(ベラルーシ語:Музей обороны Брестской крепости)へ。とりあえずここに入れば間違いないはずです。

主に第二次世界大戦期のブレスト要塞の歴史について展示されています。英語の説明もあるので安心です。

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ブレスト要塞博物館

兵士たちの顔・名前も展示されています。没年を見るに、黒いパネルの人はブレスト要塞が攻撃された際に死亡して、白いパネルの人は生き延びたようでした。黒いパネルの多さが、この要塞での戦いの悲惨さを克明に語っています。みんなまだ若かったのにね…。

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ブレスト要塞博物館

説明を読んでいる限りでは、日本と比べると戦争の悲惨さよりもブレストで戦い抜いた兵士たちの勇敢さに焦点が当てられていました。日本だとひめゆりの塔のように「悲惨な戦争で一般人がたくさん亡くなりました…」なスポットが多い印象です。侵略してしまった側と侵略を受けた側では激戦のとらえ方も異なってくるということなのでしょうか。

また、ソ連に対して特に批判的な記述がなかったのも意外でした。どうしても日本だと社会主義の失敗とか、そういう文脈で語られることが多かったように感じていたので…。ここブレストではソ連も誇れる歴史の一つとして受け止められているように感じました。

ベレスティー考古学博物館

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ベレスティー考古学博物館

他の展示も基本的にはブレスト要塞博物館と似たり寄ったりでした。蝋人形があったり、少しずつ展示内容は異なっていたので、気になる博物館には入ってみることをお勧めします。どうせチケットも300円程度しかしないので。

ちょっと変わり種なのが、ホルムスク門を出たところのベレスティー考古学博物館です。(英語:Berestye Archeological Museum)

こちらの博物館ではかなり昔のベラルーシ人の暮らしについて展示されていました。ブレスト要塞と直接は関係ないのですが、そこそこ綺麗だし昔の住居跡が残っていたりで面白かったので、私は行ってよかったです。

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昔の木造住宅の遺構と、昔のベラルーシ人の暮らし

こういう展示を見ていると、日本人がウホウホ狩りをしていた頃はベラルーシ人もウホウホしていたんだなあと親近感が湧きました。

ソヴェツカヤ通り(飲食店多め)

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ソヴィエツカヤ通り

ブレスト要塞の博物館を一日周ったあとは、夜ご飯を食べにソヴィエツカヤ通りへ行きました。

通り全体にランタンが灯っていてとても明るく人通りも多いため、日が暮れた後でも安心です。また、お土産屋さんやレストランが立ち並んでいて、外に看板でメニューを出してくれている飲食店も多く、観光客にとって心強い味方なのです。(というか、この通り以外だとあまり観光客の入りやすいレストランがなかったです…)

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La Kave

私はペリメニが食べたくて仕方なかったので、La Kave というお店に入りました。メニューのペリメニが美味しそうだったのと、量とお値段がお手頃だったのです♪

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La Kaveにて

クリーミーかつ濃厚なキノコのスープも、お肉たっぷりのペリメニも、両方ともとっても美味しかったです!

おすすめレストラン「у озера

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у озера

しかし!!ここで、ソヴィエツカヤ通りにはない超絶お勧めのレストランについて触れなければなりません。駅近くの公園内、湖のほとりに位置するレストラン「у озера(ウ オゼラ)」です。意味はそのまんま「湖のほとり」です。

盛り付けがフォトジェニック・とても美味しい・ホスピタリティー溢れる対応の三拍子が揃っていて、ベラルーシ旅行で一番気に入ったレストランでした!

fr.tripadvisor.be

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モルス

お飲み物はモルスをいただきました。新鮮なベリー類から作られたジュースで、美味しいかつ健康的飲料なのです!往復のアエロフロートでも機内食と一緒に飲むことができたので、気になる方は試してみてください。

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三種のキノコのオリーブオイル和え

前菜の、三種のキノコの野菜のオリーブオイル和え〜森の恵み〜みたいな料理をいただきました(うろ覚え)。これが本当に美味しかった…日本ではあまりみないキノコも混じっていました。ベラルーシでは美味しいキノコ料理が多かったです。

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ボルシチ

言わずと知れたボルシチ。盛り付けが可愛らしいし、サワークリームなどが別添えで、自分で味付けを調節できるのも嬉しい!ちなみにつくねのようなものも一緒に出てきましたが、調味料の塊でした。つくねだと思ってひと思いに入れるとしょっぱくなるので要注意です💨

HOTEL BUG

hotelbug.by

今回はホテルBUGに泊まりました。シングルルーム一泊3,500円弱で、バスステーションまで徒歩5分とアクセスいいのが最高!ただブレスト要塞までは3km弱とそこそこ歩くのでお好みによりそうです。ホテルはかなり綺麗で、レセプションの方もフレンドリーでありがたかったです!

 

次の日はベラウェジの森へと行きます!

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