トゥールーズ観光!バラ色レンガとすみれと飛行機の街<エアロスコーピア博物館、ジャコバン修道院など>

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トゥールーズの街並み

お次はフランス南西部の街、トゥールーズへ。写真の通りレンガ造りの建物や道路が美しいこの町は「バラ色の街」としても名高いのです。もしかしたら地理の授業で、世界最大級の飛行機メーカー、エアバス社の本拠地として習った人も多いかもしれません。もともとはパリとバルセロナの間の中継地点として選んだ場所でしたが、期待以上に見どころの多い、素敵な街でした(*'▽')

エアロスコーピア博物館【オススメ!】

トゥールーズといえばエアバス社ですが、実はエアバス社が運営している飛行機博物館がこの街にあるのです。街の中心地からは離れていますが、そうはいっても1時間ほどで着くし、それだけの価値はあると思います。

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トゥールーズのエアロスコーピア博物館へ

トラムに40分ほど乗ってBeauzelle-aeroscopia停留所まで行き、さらにそこから写真のような看板に従っておよそ15分ほど歩きます。しばらくすると、それっぽい建物が見えてくるはずです!

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エアロスコーピア博物館の屋外展示

屋外にはこんな感じで飛行機がいくつか展示されています。が、この日は寒かったので、写真だけ撮って屋内に引っ込んでしまいました💦

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エアロスコーピア博物館 飛行機の歴史

入場するとまず、飛行機の一連の歴史が描かれた廊下を通ることになります。写真の絵ははるか昔、ギリシャ神話のイカロスの物語を描いたものです。蠟で翼を作って自由に飛べるようになったものの、太陽に近づきすぎて翼が解けて墜落してしまうお話です。

…えっ、そんな昔から!!?

てなりますよね。そうなんです。飛行機のアイディアが出るよりずっと前、人々が漫然と空を飛ぶ鳥に憧れを抱いていたはるか昔からストーリーが始まるのです。

やがてライト兄弟が飛行機を発明しますが、それからすぐに私たちが普段乗るような飛行機が開発されたわけではありません。飛行機は当初、戦争の道具として開発が進められたのでした。

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エアロスコーピア博物館の内部

そうした歴史を踏まえ、博物館内には旅客機だけでなく戦争でつかわれたモデルも展示されています。館内でアプリをダウンロードできて、QRコードを映し、自分でオーディオガイドを聞きながら見ていく形式になります。

さて、飛行機が本格的に旅客機として発展し始めたのは第二次世界大戦後となります。そして、エアバス社がパリーロンドン間の航路で旅客輸送を始めたのはなんと1970年代初頭になってから。今や当然のように旅行で飛行機を使用することができますが、それが当たり前になったのは結構最近のことなんですね。はるか昔からの人間の空への憧れが飛行機によってついに叶う…その一連の歴史を会場で見たら、あまりの熱さに感動して涙が出ること間違いなし!です!

なお、会場内には他にも、飛行機操作ゲーム、オリジナル飛行機作成ゲーム、未来の飛行機イメージなど、様々なゲームや展示がありました。ぜひ、飛行機やロマンに興味ある方全員に行ってみてほしい、素敵な施設でした!

ジャコバン修道院【オススメ!】

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トゥールーズ ジャコバン修道院

街中に戻りまして、次のおすすめスポットはこちらの大きなレンガ造りの建物、「ジャコバン修道院」です。学生なら建物も中庭も無料で見学できます。この旅の中で教会は数多く訪れて来たものの、他の教会とはかなり異なる個性的な造りになっていました。

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ジャコバン修道院の内部

内部はこんな感じ。赤と青のステンドグラスの対比が綺麗です。

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ジャコバン修道院の天井

しかし、一番注目してほしいのはこの個性的な天上です!この天井はその見た目から「ヤシの木」と呼ばれています。その柱やつなぎ目となるポイントなど、ヤシの木を構成するひとつひとつの部分に、きちんと名前と役割があるのだそう。

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ジャコバン修道院内の絵画

教会内に少しだけ絵画も飾ってありました。左の絵の生首天使ε(・_・)зは「智天使」といい、とても位の高い天使です。人間とは異なる、より神に近い存在であることを示すために、あえて首だけ書いているそうなのですが、それにしてもなんとなく見慣れなくて面白いです。ε(・_・)з

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ジャコバン修道院の中庭

そして一番素敵だったのが、こちらの中庭です。静寂に包まれ、回廊と緑があるばかりで、とてもあさっりとしていて、それでいて神聖な雰囲気が漂っていました。絵画において「閉ざされた庭」はエデンの園のような楽園を象徴するものだそうです。この中庭にも同様の意味があるのかもしれません。もし生まれ変わったら、ここでシスターさんとして生きて行くのも素敵だなあって、しばしうっとりしていました(*´▽`*)

ヴィクトル・ユゴー市場【オススメ!】

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ヴィクトル・ユゴー市場。昼前までしか営業していないので要注意!

街中にある、とっても大きな市場です!『レ・ミゼラブル』などの作者として有名なヴィクトル・ユゴーの名前が冠せられています。実はここ、特に若い女性におすすめしたいスポットなのです。

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ヴィクトル・ユゴー市場

市場というだけあって、野菜・肉・魚のお店が所狭しと並んでいます。しかしそれだけなら他の市場と変わりありません。注目してほしいのはこちら↓

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ヴィクトル・ユゴー市場にはスイーツも売っていた!!

とっても美味しそうなスイーツのお店まであるのです!!ちょっと値札が見えにくいのですが、真ん中あたりのおひとりサイズのケーキが3.5€、およそ450円ほどです。物価高めのフランスで、しかも観光地で、こんなにお手ごろなスイーツに出会えるなんて最高ですね!

なお、市場の二階は主にレストランになっていて、これまたお手ごろな値段で地元のフランス料理を食べられるのだそうです。ただ、市場もレストランも営業はお昼ごろまでなので、おやつの時間や夕方に来ても閉まっているので要注意です。

市庁舎とキャピトル広場

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トゥールーズ市庁舎

トゥールーズの市庁舎の中もとても素敵らしいのですが、残念ながら今回は時間が足りなくて外から眺めるだけでした…。

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キャピトル広場

市庁舎前のキャピトル広場には、昼間はたくさんの屋台が立ち並んでいます。でも、あまりお土産になりそうなものは売っていなかったかも。周りにはレストランも多くあるので、ちょっと値段は張りますが、お腹が減ったらこの辺でお店を探してみるといい気がします。

ミディ運河とMaison de la violette

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ミディ運河@トゥールーズ

ミディ運河は17世紀に建設され、地中海と大西洋を結ぶ大運河として貿易で大きな役割を果たしていたそうです。現在では世界遺産に認定されています。ただ、とてもきれいな景観ではあるものの、犬猫の匂いがしたり、他でも見れそうな景色であることは否めなかったりで、わざわざ運河のためだけに足を運ぶほどではない気もしました。

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Maison de la violette

 ということで、せっかく運河に行くのならついでに「ラ・メゾン・ドゥ・ラ・ヴィオレット」にも行っちゃいましょう!左の写真でミディ運河に浮かんでいる紫と緑のお船は、じつはまるまるお土産屋さんなのです!特にスミレのお土産を専門としているので、中に入ってみると紫をベースにした素敵な内装が迎えてくれます。

そもそもトゥールーズは「すみれの都」としても有名な街だったのです。19世紀からトゥールーズの北部ですみれ栽培が始まり、1950年代に全盛期を迎えたものの、その後は段々とより栽培の楽な他の植物にとってかわられてしまいます。しかし1984年に農業会議所がトゥールーズのすみれ復活を決定し、現在ではごく限られた農家で栽培がおこなわれているそうです。

トゥールーズのすみれは、非常に香りがいいことで特徴的なのだとか。ばらまきにピッタリなスミレのキャンディーなどのちょっとしたお菓子や、旅のお供に使えるボディソープなどの便利お土産もありました。夏には甲板で喫茶店も開かれているそう。ぜひミディ運河散策の際には併せて訪れることをお勧めします。

サン・セルナン大聖堂

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サン・セルナン大聖堂

高い尖塔でひときわ目立つこちらの建物は「サン・セルナン大聖堂」です。バラ色のレンガがとても素敵です。

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サン・セルナン大聖堂の内部

中はこんな感じ。ロマネスク様式の教会だそうです。素敵だけど、私としてはジャコバン修道院の方が個性的で好きだったかも。

 

次はフランスを出国し、スペインのバルセロナへと向かいます!残り二か国、長きにわたったユーラシア横断旅行もいよいよ終盤です。