北京からシベリア鉄道に乗り、イルクーツクで一泊挟むことにしました。一泊だけなので、バイカル湖までは足を延ばさず、街中の観光を楽しみました。
到着!イルクーツク駅と街の雰囲気
シベリア鉄道から降り、ホームを出ると、旅行客を待ち伏せしていたタクシー運転手さんたちがたくさんいました。女一人旅でタクシーは心配だったのでNOを連発し、街へと出かけます。街の中心部へはバスで行けます。代金はバスに乗ってから運転手さんに払います。もしくは、歩いても十分行ける距離です。
道路がちょっとでこぼこだったり、野良犬がいたり、西欧の一大観光地と比べると、イルクーツクは決して”綺麗に整備された街”ではなかったです。でも、変な人や怖い人に出会うことはなく、野良犬も追いかけてきたりすることはありませんでした。良識をもって観光すれば、イルクーツクはのんびりとしていて良い街だと思います。
モスクワやサンクトペテルブルクと比べると、イルクーツクはレトロな街並みが素敵でした。ちなみに写真は旧市街のペリメニ屋さんです。ペリメニはロシアの餃子的な食べ物で、チーズなどの欧風な具と、おしゃれなソースを楽しむことができます。ここのお店は英語のメニューがあり、内装もきれいで可愛らしかったのでお勧めです!
イルクーツクの観光名所には写真のような緑の看板が立っていて、そのスポットに関する説明を読むことができます。また、市街地の地図も載っていて、さらに地面には緑色のラインが引かれており、それを辿れば次のスポットに難なく到着できるようになっています。ノープランでふらっと散歩しても、主要なスポットを巡ることが可能なので、かなり観光客に優しい街だと感じました。
アンガラ川のほとりで一休み
イルクーツク市街、ちょっと北へ歩いてアンガラ川沿いに来ました。ゆったりと流れていくアンガラ川を眺めているだけで心が癒されます。周囲にはベンチやアイスクリームの屋台があり、日向ぼっこするのに最適なスポットです。
川に沿ってぶらぶらしていると、イルクーツク創始者の像や、モスクワ門なども観ることができます。像の顔つきや、門の雰囲気など、全然中国とは違って、ヨーロッパに近づきつつあると実感しました。
東欧風の教会・色鮮やかな広場も要チェック!
アンガラ川を離れ、内陸の方へ歩いていくと、教会や広場といった他の憩いの地も見ることができます。
このスパンスカヤ教会は、なんと東シベリア最古の教会なのだそう。お祈りに来ている地元の方もいらっしゃいました。スカーフを頭にかぶってお祈りする女性を見ると、アジアでも西欧でもなく、「ロシア正教」の世界に来たことを実感します。
教会のすぐ脇には、第二次世界大戦の戦没者を祀る「永遠の火」が燃えていました。主要都市にはたいていあるようで、モスクワやサンクトペテルブルクでも同様のものを目にしました。
一番気に入ったスポットがこちらのキロフ広場です。夏に訪れたので、色とりどりのお花が咲いていて、とっても鮮やかできれいでした!ベンチに座ってぼーっとして、ロシアの夏のぽかぽか陽気を満喫しました。
土曜日にキロフ広場を訪れると、平日とは打って変わって、市民によるバザーが開かれていました。手作りの小物や、イルクーツクらしいお土産など、様々な品を安価で手に入れることができます。私は小さなマトリョーシカがついたピアスを購入しました。
イルクーツクに一泊して三日ぶりのシャワーを浴び、再びシベリア鉄道に乗って首都・モスクワへと向かいます。続く。