【大正レトロ旅】金沢の歴史的建造物を巡る旅!地酒も飲んだよ♪

福井県を観光したあとは、特急で金沢へ!丸一日かけて、レトロな雰囲気の残るスポットを観光してきました。徒歩圏内に見ごたえあるスポットが密集しているので、観光しやすくてよい街ですね。地酒も美味しいし、金箔グッズも素敵だし、さすが一大観光地でした。

 1.石川四校記念文化交流館・石川近代文学館

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石川四校記念館文化交流館

まずは四校記念館へ!赤れんが造りのレトロな雰囲気漂う建物です。

この建物は明治26年から約60年間にわたって旧制高等学校として使用されていたそうです。第一高等学校は東大の前身として有名ですが、同じく第二・第三…といくつかあったナンバースクールのうちの一つです。

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旧四校生のノート

当時の学生生活に関する展示を無料で見ることができます。ノートについつい落書きしちゃうのは、いつの時代も変わらない学生の性のようです。

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石川近代文学館

同じ建物の中に石川近代文学館もあります。こちらは入場料360円です。

入って最初の部屋では、写真のように文字が投影されています。連れがいたら、両手で文字をすくうようにしてインスタ映えな写真を撮りたかったのですが、一人旅で三脚もなければ三本目の腕もなかったので、上の写真が精一杯でした。笑

それにしても、「空から謡が降る街」って素敵なフレーズですよね!金沢では加賀藩時代に文化教育に力を入れていたため、屋根の瓦職人や樹上の植木屋たちまで仕事の合間に謡を口ずさんでいたようで、それが「空から謡が降る街」の由来になっているそうです。ロマンチックです♪

泉鏡花・徳田秋声・室生犀星が石川近代文学の三大文豪だそうで、彼らに関する展示が主です。他にも金沢にゆかりのある文豪に関する展示もありました。日本文学に疎い私ですが、昔高校の国語の授業で習った中原中也も金沢に住んでいた時期があるのだとか。彼の有名な詩の一節、「汚れっちまった悲しみに 今日も小雪の降りかかる」などは金沢をイメージしているのではないか、とのことです。内容はネガティブなのですがリズム感がよくて、辛い気分のときに口ずさんだりしていたので、「ここで詠んだのかー!」と感慨深くなりました。

2. 石川県立歴史博物館

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石川県立歴史博物館

またまたレンガ造りの建物へ!こちらは石川県立歴史博物館です。時間の都合上、常設展のみ300円で見学しました。

その名の通り、金沢の歴史についての展示があり、縄文時代~江戸時代の部屋と、明治時代~現代の部屋に分かれています。これまでも各地で同様の博物館的なところに入っていたのですが、金沢は「百姓の持ちたる国」だった点で他と全く異なると感じました。この前訪れた会津若松では、家柄は変われど、いつもどこかしらの藩主に治められていたのですが、加賀では15世紀に一向一揆によって本願寺門徒が100年近く一帯の土地を支配していたようです。

現代に関する展示では、祭礼体感シアターが必見です!このシアター部屋では3方向にスクリーンが広がっていて、実際のお祭りの映像が映されるので、まるで自分がお祭りの最中にいるような気分を味わえます。元気いっぱいに声を張り上げみこしを担ぐ地元の方々も見ごたえたっぷり!ぜひ訪れてみてください。

3.金沢くらしの博物館

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金沢くらしの博物館

お次はラベンダー色が可愛らしい金沢くらしの博物館へ!ここは元々、石川県第二中学校の校舎として使われていたそうです。洋風でおしゃれです!

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結婚の晴れ着

私が訪れた時は、結婚の晴れ着に関する企画展示の最中でした。金沢の女性たちがどのような晴れ着を着て結婚していたのか、その変遷を知ることができました。振袖だったりそうでなかったり、時代によって流行が全然異なるようでした。でも、どの着物もきれいで羨ましい!

ウエディングドレスとかも色々なスタイルがあるので、人生で何度も結婚式を挙げられるなら色々着てみたいと思うけれど、別に何度も離婚再婚を繰り返したくはないですね。どれを着るか迷っちゃいますね。

4. とどろき邸

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とどろき亭

色々見ていたら小腹がすいてきたので、ひがし茶屋街付近のとどろき亭へ!大正12年に建てられたこの建物は外観も内観もレトロな雰囲気なのです。

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ほうじ茶パフェ

早速ほうじ茶パフェをいただきました!金沢スイーツだけあって、金粉が振りかけてあります✨あんみつがとろとろで甘くて、サクサクとしたばくだんの食感も素敵です。レトロな店内でスイーツを味わっていると、モダンガール気分を味わえますね♪

5.尾張町町民文化館

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町民文化館

お次は尾張町町民文化館へ!明治40年に金沢貯蓄銀行として建てられたもので、黒漆喰仕上げの外観が特徴的です。銀行らしく、ずっしりとした重厚感のある装いです。

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内観

無料で中を見学することができます。鉄格子チックなのが昔の銀行って感じですね。昔は治安悪かったんですかね??

5. 金沢文芸館

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金沢文芸館

最後は金沢文芸館へ!この建物は昭和4年に銀行として建てられたそうです。正面玄関にはイオニア式の柱が立っていて、洋風建築を取り入れたおしゃれでレトロな雰囲気の建物です。見学料は100円です。ガイドの方がいらっしゃって、金沢の文学について色々と教えてくださいました!

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3F 文芸フロア

3Fにはずらっと金沢ゆかりの本が並んでいて、時間のある方は気になる本を選んで読んでいくこともできるそうです!「泉鏡花文学賞コーナー」の部屋もありました。金沢生まれの文豪、泉鏡花を記念して、昭和48年に作られた名誉ある賞なのだそうです。ガイドさんから一覧表をもらえまして、筒井康隆、吉本ばなな、多和田葉子、瀬戸内寂聴とか、私でも知ってるメジャーな作家さんも多く受賞されていることを知りました。ただでさえ積読してるのに、気になっちゃって在庫が増えそうです( ;∀;)笑

2Fは金沢を第二の故郷とする五木寛之さんの展示室となっています。現在でも、この金沢文芸館でしばしば講演会が行われているそうです!まだ著作を読んだことはないのですが、今回の度をきっかけに読んでみたいなあ、と思いました。積読消化しなきゃ。

6.兼六園

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兼六園

レトロスポットではないものの、金沢に来たからには兼六園に行かないと始まらないですよね!ちなみに兼六園では早朝無料サービスが行われていて、冬の間は6時~7時45分までに入園すれば無料でした!私は寝坊したので8時過ぎに着いたのですが、園内にはあまり人がいなかったので、自分のペースで写真を撮ったりうろうろしたりできました。8時半を過ぎるとパラパラと人が増えてきた印象です。

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噴水

兼六園には日本最古の噴水もありました!実はこの噴水、園内の他の池を水源にしていて、高低差による自然な水圧で吹き上がっているのです。電気を使わなくても噴水ってできるんですね!昔の人の知恵にびっくりです。

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紅葉のグラデーション

11月末の三連休、モミジがちょうど色づき始めて見頃を迎えていて、のんびり散歩してリフレッシュすることができました。

7.狗鷲

一人旅でいつも直面する問題があります。地酒を飲みたい!たくさんの種類を試したい!でも一合ずつ飲んでたらそんなに種類飲めない…。

一合単位じゃなくて、もう少し少なめの分量でいろいろ試せる、一人旅にやさしい居酒屋はないものか。理想の居酒屋を探しさまよっていたところ、ありました。

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狗鷲

百万石通り沿いの和酒Bar狗鷲では、100ml単位で日本酒を飲むことができます。地酒はもちろん、北陸や他の地域のお酒まで豊富に種類が揃っていました。「フルーティーなお酒が好き」と伝えたところ、オーナーさんが丁寧にお勧めのお酒を教えてくれました。ひやおろし美味しかったです!

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おつまみも色々揃っていて、予想よりボリューミー&美味しくて満足でした♪先以下の天ぷらとごぼうスティックが美味しかったです!

このお店は11月頭に開店したばかりだそうですが、店内は20時頃にはほぼ満席となっていました。あっという間に人気店になりつつあるようです。行くなら今のうち、かもしれません👀

金沢の街も美食もたっぷり堪能することができた一日でした♪